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六命雑感、あと日記の保管庫もかねています。
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 ノスタルジーは振り切って
 
 
【1】
ふ、と静かに目を開けて飛び込んでくるのは、薄暗い室内。
ゆっくりと起き上がり、カーテンを開ける。
窓を開ければ、肌寒い風が静かに部屋の暖気を攫いに入ってきた。
日はまだ顔を出していない。すっかり太陽が昇るのが遅くなってきた。季節は冬。
何と言うことは無い、いつもの朝。
眼下に広がる美しい庭も何羽かの小鳥が囀っているだけだった。
まるでパーティなどなかったかのように、庭は静まり返り、いつものような理路整然とした面持ちを保っている。
少し寂しいような、不思議な気持ちを感じて、それから笑った。
“らしくない”と。
寝巻きを模った服が溶け、宙で真っ白な霧になって漂う。
それをまた身に纏い、数秒もすればいつものあの真っ白なフリルドレスに変わっていた。
 
【2】
部屋の扉を開け廊下に出る。
自分以外の音は何も聞こえず、古びた木の匂いだけが漂っていることに少しだけ違和感を感じた。
いつもなら階下から食器の触れ合う音が響き、香ばしいバターの香りが漂っているのだが、今日はまだ老婆も起きていないらしい。
リビングは予想通りの無人で、テーブルの上にはまだ何もない。
周りを見渡せば、まだ完全に掃除し切れていないのか、乾いたカボチャの欠片が少しだけキッチンの回りに落ちている。
あれだけ盛大にパーティを開いたのだから、その片付けに使う労力も相当なものであることは想像に難くない。
リズレッタは疲労など物ともしない存在だが、あの年老いた老婆は違う。疲れ果てていつもの時間に起きることすらできなかったのだろう。それを責める気は毛頭ない。
美味な食事の時間が少し遅れるだけだと思い、足は洗面所へと向かう。
蛇口を捻れば冷たい水が出てくる。
この時期これで顔を洗うのは躊躇するほどのそれを、リズレッタは涼しい顔でくぼませた両の掌に溜めて顔を濡らした。
水や氷を自在に操る存在が、水を恐れるなど笑い話にしかならない。
タオルで水を拭きとって、鏡を見ながら少し乱れた髪を直していると、後ろに見慣れた姿の少女が現れた。
 
「あ。リズレッタ、おはよう」
「おはよう」
 
その少女は同じように顔を洗い――少し、覚悟を決めてから水を顔に被っていた――それから歯磨きを始める。
 
「………………」
「………………」
 
二人揃ってしゃこしゃこ、と音を響かせつつ。
 
【3】
空が明るみだした頃にはもう、港は活気付いていた。
さまざまな物資が積み込まれ、今からどこかへと出港する船や、たった今到着して沢山の品を積み下ろしている船など。
それらを扱う水夫で港はごった返していた。
太陽が顔を出し、光を世界に注ぎ始める頃になれば、その活気も幾分か落ち着いて。
仕事の後の一服、といった様子の水夫達に何事かを聞いて回るルクラを、リズレッタは遠巻きにじっと眺めていた。
 
「『メルディア』、ねぇ」
「昼と夜が逆転した地域……いや、知らないな」
「『メジーナ』? いや、そんな街の港は行った事がない」
「わからん」
「悪いな、力になれなくて」
 
その結果といえば散々なもので、彼女の欲しい情報など欠片も手に入らなかったらしい。
 
「……ありがとうございました」
 
もう宿では朝食の時間がすっかり整えられているだろう。
水夫の数もまばらになってきたのを見てこれまでと判断したのか、ルクラは先ほどまで話していた水夫に丁寧にお辞儀をしてリズレッタの傍へ駆け寄ってきた。
 
「お待たせ。……帰ろっか」
「えぇ。……聞いていたのは故郷のことかしら?」
「……うん」
 
ルクラは軽く頷いて、芳しくない結果に寂しげに笑った。
 
「前も聞き回ったことあったんですけど……なかなか。難しそうです」
「わたくしも生憎、そんな場所は知りませんわね」
「うん……。でも、また帰ってきたら聞き込みしようと思うんです。ちょっと朝早く起きて、ご飯の前ぐらいの時間を使って。……一杯水夫さんが居るんだし、色んな船が此処に来てるんだから、きっと見つかります!」
「……信じれば、とかいうのかしら?」
「うん!」
 
信じることが力になる。
ルクラの口癖みたいなもので、それはリズレッタも何度か聞いたことがあった。
 
「………………」
 
だが、そうやって自分を元気付けている彼女の姿を見るたびに、昨日のパーティの最中『視た』物が脳裏によぎる。
ひそかにベッドの中で泣きはらす彼女の声、どうしようもない奔流となっていた一つの意識。
老婆が訪れて何事かを話したことで少しは立ち直ったとも言えるかもしれないが、本当の解決に至っていないことなどリズレッタは勿論、あの老婆だってわかりきっていることだろう。
この娘はいつも、どんな時でも自分の傷を隠し通す癖がある。
それが裏目に出ていつぞやのような大事件に発展したりもしたのだが、やはりそういう癖はそう簡単には直らないようだった。
 
「……そうですわね。多分そうかもしれないけれど。信じたからって必ずしもそうなるとは限らない。……その度合いが大きいほど、反発が大きいということ、覚えておいても損はありませんわ」
「……そ、だね」
 
リズレッタのそんな指摘に、ルクラは恥ずかしそうに頬を掻く。
言われなくても判ってはいたらしい。
恐らく、認めては居ないのかもしれなかったが。
だからリズレッタは、そんな彼女の姿を見て言った。
応急処置ぐらいにしかならないかもしれないが、しないよりはマシだろう、と。
 
「たまには少しぐらい、重荷になりなさい。それぐらい許可してあげますわ」
「え?」
「……辛ければ、わたくしに頼ってもいいと言っているのですわ。何でもかんでも一人で背負い込んで……全く貴女の悪い癖」
「リズレッタ……」
「望郷の念を抱きたいのなら抱けばいい。わたくしは貴女の故郷なんて知らないしどうにもできないけれど、たまには八つ当たってくれても構いませんわ。……またあんなことになっても困りますもの」
 
最後にそう付け加えて、リズレッタはふいとルクラから視線を逸らして目を閉じた。
顔に熱が篭るのが自分でもよくわかった。
 
「うん……ありがとうリズレッタ。……あ、でもね?」
 
強く手を握られる感触。
 
「信じたことが全部そうなるわけじゃないのは、勿論そうだけど……でもやっぱり信じる! もし……ううん、もしなんていうのも考えない! そのときになったらそのとき! それまでずぅっと信じ続ける!」
「だから、それまではホームシックとはお別れ。この島や、島の人達、出会った人……皆がいるもの。頑張れます!」
「……そう」
 
強がりも勿論入っているようだが、それでもリズレッタや、恐らく老婆も感じているであろう状態にまでは陥っていないらしい。
そういえばなんだかんだでこの娘は根が単純だった気がすると思い出し、リズレッタは小さくため息を吐き出した。
 
「ふふっ! ……あ、でも……。またリズレッタと一緒におやすみしたいなぁ。……だめ?」
「……仕方ないですわね。それぐらいなら」
「ありがと! ……うん、宿に帰ろう? おばあさん、待ってるでしょうから」
「えぇ。そうですわね」
 
手を引けば、しっかりと着いて来る。
その手を離さないようにリズレッタは改めて握りなおし、帰路へと着いた。

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 信じる事こそが……
 
 
【1】
赤色、水色、紫色、緑色、黄色。
鞄の中からベッドの上へ放り出された五つの宝玉。
朝日を受けて輝くそれらは、どこか怪しげな雰囲気を持っていた。
それをじっと寝巻き姿のまま眺めるルクラの瞳は、だんだんとその輝きに魅入られたように自分の光を失って、宝玉の光に乗っ取られる。
 
「・・・・・・過去を操れるんだってよッ」
 
 
あの時、あの場所で聞いたときはなんとも魅力に感じなかったはずのそれに、今は大きく心が揺さぶられる。
 
「あと……二つ……」
 
七つの宝玉のうち、五つが一度に自分の手元へ。
頑張って手を伸ばせば届くところにまで、来た。
そんな気がして、宝玉から、そしてそれを全て手に入れた自分の未来予想図が離れない。
全て揃えた暁には、自分は過去を操って故郷へ帰る術を作る。
 
「………………」
 
そっと宝玉に――彼女には今、七つに見えているそれに――手を伸ばす。
 
「おはよう」
 
しかしそう声を掛けられて、意識は引き戻された。
七つあった筈の宝玉は五つに減った。
 
「……何をしているの?」
「えっ……の、ノックぐらいしてくださいリズレッタ」
「しましたわ。三度ほど繰り返して」
「う、うそ?」
 
上ずった声で受け答えをするルクラに、ベッドの上に置かれた宝玉五つを見て、リズレッタは呆れたようなため息をついた。
 
「興味なんてなかったんじゃありませんの?」
「それは……」
 
自分の心の内を垣間見られたような気がして、ルクラは思わず視線を逸らした。
 
「……今も、ないです」
 
辛うじて返した言葉は、嘘であることが誰にだって明らかなぐらい不自然で。
 
「ふぅん……」
 
リズレッタの方も、判っていても追求をするような相手ではないのがある意味救いではあった。
 
「じゃあさっさとそれを適当な場所に仕舞って、着替えて、降りてきなさい。今日からハロウィンパーティとやらを庭でするのでしょう? 朝から準備だと聞いていたけれど」
 
全くそれには触れずに、彼女は用件だけを伝えるとさっさと部屋を出て行ったのだ。
ぱたんと閉められた扉をしばらくぼんやり眺めていたルクラだったが、やがて彼女に言われたとおりのことをのろのろと始めだした。
 
【2】
「さぁ、皆さん。お待たせしました……。ハロウィンパーティを始めますね。悪戯なんてしなくてもお菓子もお料理もたくさんありますから……どうか心行くまで楽しんでいってください」
 
老婆のそんな言葉に、庭に訪れた冒険者達は思い思いの返事を返した。
それから何人かの手伝いを申し出てくれた冒険者達が運んでくれる大皿料理を見て、大きな歓声を上げる。
 
「まずはカボチャのグラタンとカボチャのスープ……それとカボチャの煮物を。グラタンは本当はカボチャをそのまま器にしたかったのですけれど……人数が多いですから、大皿に纏めて作らせていただきましたわ。……さ、みなさんどうぞ、遠慮なさらず召し上がってくださいね」
 
日が落ち空が暗み始めだした頃、宿『流れ星』の庭ではハロウィンパーティが始まっていた。
仮装をしたり、ハロウィンにちなんだ飾り付けを施したりと、いつもとは少し違った雰囲気で、今日も冒険者達はこの庭で楽しみ、ゆっくりと疲れた身体を癒している。
 
「さて……」
 
老婆も冒険者達と会話を楽しんだりもするが、色々とこまごました仕事を片付けるために動き回る時間の方が多い。
庭の裏手から野菜を収穫したり、宿の中で新たに料理を作ったり。
もちろん好きでやっていることだから苦である筈もなく、いつもより元気なぐらい体が動く、と老婆は一人笑ったりした。
手伝いを申し出てくれる客人も多く、一緒に作業をするのもまた楽しくて。
庭へ訪れた客人もだが、この宿に泊まっているあの少女達も楽しんでくれているだろうか、と、老婆はふと仕事の手を止めて庭の様子を伺ってみる。
隅の方のテーブルに座っているのはリズレッタだ。そしてその横にはウイユが座り、静かにお茶を飲みながら自分達だけの優雅な空間を作ってお喋りに興じていた。
元々賑やか過ぎるのはあまり好まない彼女だから、あの場所を陣取るのは当然と言える。
彼女をこの宿に迎え入れた時のことをふと思い出して、最早その記憶に残る彼女の面影は殆ど残っていないことに自然と笑みが浮かんだ。
人ですらない存在であることは、一目見たときからなんとなく気づいていた。内に秘めるその凶暴性も見逃しはしなかった。
どうなることかとずっと心配で恐れていたが、もうそんな感情は必要ないのだと改めて理解して、心の底から安堵で満たされる。
それも全ては、彼女を宿に運び込んだ小さな小さな最初のお客様である、あの少女のお陰だ。
 
「あら……?」
 
ところがどうしたことか、その少女の姿は庭の何処にも見当たらない。
何度見渡してもあの艶やかな銀色の髪に真っ黒なローブという出で立ちは見つからなかった。
食いしん坊なあの少女のことだから、きっとどこかで沢山の友人と料理に舌鼓を打っているに違いない、という老婆の予想は外れてしまったらしい。
薪割りをしている様子もなく、いつの間にか忽然と姿を消している。
 
「……おかしいわねぇ……?」
 
それでは、どこに?
この庭から離れる理由は、今彼女には無いはずだと老婆は首を傾げる。
仕事の手を止めて、パーティを楽しむ客人たちの下へ足早に駆け寄った。
 
「すみません、ルクラちゃんの姿が見当たらないのですけれど……ご存知ありませんか?」
「ルクラちゃん、ですか? 確か……ちょっと自分の部屋に物を取りに行って来ます、って言ってましたよ」
「……ん。それにしても、随分遅い」
「そうでしたか……ありがとうございます。……自分の部屋……」
 
二階の窓を見上げれば、彼女がいるであろう部屋の窓は閉まったままでカーテンも引かれている。
老婆の中で、何か胸騒ぎがした。
焦りを悟られないように、客人たちと少しの間他愛も無い会話を交わして、さりげなく宿の中へと戻る。
そして一目散に、二階へと足を運んだ。
真っ直ぐの廊下に三つ並んだ扉、その真ん中が彼女の部屋。
目の前に来て、ノックをしようと右の手を上げたその時だった。
 
「――――――」
 
中から微かに、すすり泣く様な声が聞こえた。
老婆は戸惑い、上げた右手をゆっくりと元に戻す。
だがそれも少しの間で、意を決したようにもう一度右手を上げて、そしてゆっくりと扉を叩いた。
トントントン、と控えめな音が廊下に響く。
 
「……ルクラちゃん? ……入っていいかしら?」
 
返事は無い。
ただ、どうやら扉に鍵は掛かっていないらしい。
老婆は心の中で謝りつつも、ドアノブに手をかけてゆっくりと開いた。
ランプもつけていないその部屋は、窓からの光も遮っている所為で真っ暗だった。
うっすら見えるシルエットからすると、どうやら彼女はベッドの中で毛布に包まっているらしい。
手探りでランプを探し当て、そして火をつけると、芋虫のように丸まっている姿がはっきり映し出された。
ベッドの端に腰掛けて静かに毛布を捲ると、ぎゅっと目を瞑って、身体を強張らせるルクラの姿がそこにあった。
ついさっきまで明るく振舞っていたとは思えないその姿に、老婆は表情を暗ませる。
何が彼女をこんなにまで悲しませているのか、見当がつかなかったのだ。
 
「……何か、あったのですか……?」
 
そう質問してみても彼女は薄目を開いて、悲しげな表情のままで喋らない。
だから老婆は、そんな彼女の頭をゆっくり静かに、撫で始めたのだった。
 
【3】
「……ごめんなさい……」
 
そうルクラが呟いたのは、老婆が彼女を撫で始めて幾らかの時間を経てからだった。
 
「……ごめん、なさい……」
「……辛い事でも……?」
「そうじゃないんです……ただ……。寂しくて……」
 
――寂しい。
その言葉を聞いて老婆は全てを悟った。
そして何故気づけなかったのかを、悔やんだ。
 
「……手がかりは、全然……?」
「……はい……」
 
彼女がこの島に来た理由、そして遺跡を探索し続ける理由。
それは唯一つ、“故郷に帰るため”だった。
しかしそれはまだただの一歩も進展がないことを、ルクラの涙声が痛々しいまでに表している。
 
「……困ったわねぇ……」
 
気づけば、一年が経過しようとしていた。
まだまだ家族に甘えたいであろう彼女が一年も、家族と会えない日々を過ごす。
その苦しみは老婆にも想像がつかなかった。
 
「宝玉は全部揃えると、過去を操れる……。そう、ベルクレアの人達は言ってました」
 
再び彼女は呟く。
 
「過去を操って……、此処に来たことを『無かったこと』にすれば」
「それは……!」
 
彼女の言う方法、それが何を意味するかは老婆もすぐに気づいた。
しかし咎める事などできるはずもなかった。それが後に彼女に暗い影を落すことが判っていても。
 
「判ってるんです……そんなこと、絶対にダメだって。それが何を意味するのか……わたしだって判ります。でも……! 寂しくて、気が付けばそればっかり考えてて……!」
 
気が付けば抱きしめていた。痛いほど強く、強く。
 
「『信じることが力になる』」
「……!」
「貴女が私に教えてくれた、言葉です」
「おかあ、さんの……口癖……」
「ルクラちゃん。とても辛いのは、よくわかります……。そしてそれをどうにもできない私を、許してください。でも……決して諦めてはいけません。希望を全部捨てては……歩けなくなってしまう」
「貴女は無力ではありません。……いろんなことを、貴女は貴女自身の手で成し遂げてきたんです。気づいてないかもしれないけれど……それは本当に沢山のことを」
「自分を……信じて下さい。きっと、大丈夫です。貴女なら……」
「……おばあさん……ありがとう……」
 
本当にありふれた月並みの言葉ばかり。
しかしそれにお礼を述べる彼女の健気さに、老婆は胸が張り裂けそうな思いだった。
 
「そうですよね……信じなきゃ……。まだ、帰れないって決まってないもん……!」
 
ぐっ、とルクラは手に力を込めて老婆の抱擁を解くと、涙を乱暴に拭う。
 
「お庭に……戻ります。ご飯一杯食べて、一杯お話して……一杯元気になって……一杯……頑張る……!」
 
決意を固めて空元気でも無理矢理に動こうとするルクラの姿を見て、こうまでして彼女を突き動かす自分の残酷さと、彼女が取ろうとした行為の残酷さは、どちらがより上なのか。
答えは出せそうも無かった。

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 その先に見えるものは果たして
 
 
【1】
「・・・くッ・・・・・・くそおぉぉぉッ!!」
 
其処に這い蹲っていたのは長身の男。
地面を握り拳で叩き、ぼろぼろの身体を引きずるようにして起こしているのがルクラたちにもはっきりと見えた。
その周りに倒れている複数の兵士達は気だるげに仰向けになり、ぼんやりと男のヒステリックな叫び声を聞いている様だった。
 
「あ、あの……!?」
 
彼らがベルクレア8隊なのは間違いない。事前に少し収集した情報とぴったり当てはまる連中だから、それはすぐに確信できた。
しかしこれほどまでにボロボロな様子で出くわすとは想像もつかず、思わずルクラは彼らの傍に駆け寄り声を掛けたのだった。
既に何度も倒されているらしいとはいえ、その都度万全を期して相手も望んでくるだろうと思い込んでいただけに、その驚きは大きい。
がくがくと震える腕を何とか大地に突きつけて、身体を起こし続けている男はルクラの言葉に唸り声しか返さない。
 
「放っておきなさい」
「で、でもっ……!」
「いいじゃありませんの? 戦う手間が省けましたわ」
「そうね。悪いけど構ってる暇、無いよ」
「うんうん。この間に宝玉のところまで行っちゃおう」
「い……いいのかなぁ……?」
 
リズレッタに手を引かれ、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしようとする。
もちろん他の仲間達もそれに倣い、倒れている兵士の傍を通り過ぎようとした。
 
「・・・・・・ま、待ちたまえキミ達・・・ッ!!」
 
しかしそれは寸でのところで、ようやく立ち上がり、そして立ちふさがった男によって中断せざるを得なくなる。
 
「……寝ていればいいものを」
 
苦しげな表情で立ちふさがる男を見て、リズレッタは露骨なまでに不快感を露にした。
 
「この私が・・・・・・そう易々とここを通すわけ・・・っ・・・無い、だろぉッ!!」
 
肩で息をし、無理矢理に大声を搾り出す男に鼓舞されたか、周りの兵士達も続々と起き上がる。
皆一様に、今にも倒れそうなほど顔色は悪い。
 
「ふむ……やはり駄目か」
「厄介ね……。手負いとはいえ数が多いわ」
 
既にスィンとエクトは武器を抜き放ち構えていた。
怒りと疲労によるものか、そんな行動を男は無視して怒りに満ちた声で喋り続けている。
 
「ベルクレア騎士団第8隊のサザンクロスともあろぅ・・・ものがッ!!・・・あのようなッ!・・・得体の知れないッ!!怪しい・・・ひょろ男にッ!!!・・・理由も無く斬りかかられッ!!!!代えの少ないこの衣装をボロボロにしッ!!!!!挙句の果てにこのタイミングで・・・・・こうして敵に出くわすッ!!!!!」
 
深く深呼吸をして、上を向く。
 
 「・・・ありえなぁぁぁいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」
 
男の声が遺跡内に木霊した。
続いて聞こえる兵士達のため息。
 
「まぁ、これは無ぇよなぁ・・・」
「隠し通路は安全だ、って隊長がよぉ・・・」
「宝玉をここに隠して守っとけばいいって、なぁ。」
「通路壊されて・・・一番楽そうなポジションが何でこんな目に・・・」
「わけも無く・・・・・・あぁでも確かあの男、言ってたよなぁ。」
「宝玉はもっと深部に持ち運んでもらわないといけませんねぇ・・・ククッ!」
「それだそれだ!お前うまいなぁ口真似っ!!」
「……怪しいひょろ男……?」
 
怒りに燃える男に、好き勝手喋る兵士の言葉に、ルクラは違和感を覚えた。
 
――冒険者の人たちに負けたんじゃ、ないの……?
 
彼等は自分達より先に訪れた冒険者に完膚なきまでに叩きのめされたわけではないらしい。話を聞くに、彼らを此処まで追い込んだのはたった一人の人物で。
 
――……やっぱり変……。もう何人も突破してるはず。
 
それなのに彼等はまだ『誰も通さぬよう』宝玉を守っている様子だ。
明らかに事前の情報と今の状況は、矛盾していた。
違和感に眉をしかめ、口を開こうとしたその時。
 
「シャラァァップッ!!!」
 
男の一喝で場が静まった。
そして数秒後、男は豪快に吐血しつつも、ルクラ達をぎらつく血走った瞳で睨み付けた。
 
「・・・キミ達に、宝玉を渡すわけには・・・・・・いかないぃぃッ!!」
「……!」
 
杖を浮遊させ、この場にいる敵全員を射程距離に収める。
リズレッタも氷のナイフを両の手に持ち、満身創痍の彼らを見て舌なめずりをしていた。
最後までその違和感の正体を突き詰めることはできなかったが、恐らく彼らを叩きのめして続けようとしても無理だろうとルクラは確信している。
 
「威勢だけはいいけれど……ふふふ……」
「『もう一度』。貴方達を倒します!」
 
――この島は、この人たちは……わたし達は……!
 
何故なら。
 
「覚悟しなさい! ベルクレア第8隊っ!!!」
 
自分達はその『違和感』に、この島に訪れた瞬間からずっと捕えられているからだ。
その先に見える、いや、『見させられている』光景を望み、ルクラは力を杖に込めだした。

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 Meligor
 
 
【1】
「そ……そうですよリズレッタ? もうちょっと喜んだらいいじゃないですか? ずぅっと探してたんでしょ……? ほ、ほら……リロルちゃんとクロさんのおかげなんですよね?」
「どちらかと言うと拾った、が正しいですわね。ここで。」
「ひ、拾った……?」
「貴女の所に居る事は“知っていました”し、良い時期なので逢わせてしまおうかと。都合よく使ったようで御免なさいね?」
「う、ううん! 謝る事なんて無いですよ! その……やっと出会えて、わたしはよかったって……」
 
誰も何も言葉を発しない、そんな雰囲気に耐えられなくなったのは矢張りルクラで。
引きつったような笑みを浮かべながら、リズレッタを恐る恐る眺めて。
 
「え……えっと……り、リズレッタ……さん?」
 
思うところは同じだったのだろう、クロも続いて口を開き。
そして二人同時に息を呑んだ。
リズレッタの瞳の光は今、激情に駆られ蠢いているのを目の当たりにしたからだ。
 
「お、おねえ……さま?」
 
辛うじて搾り出され、殺風景な草原に吸い込まれたか細い声はラズレッタのものだ。
クロが静かに彼女を抱きかかえて地面へと降ろした。
 
「あ……」
 
姉を見上げる彼女の姿は、こうしてみると矢張りとても小さくて。
ようやく動き出したリズレッタは、膝を地面についてできるだけ彼女の高さに合わせなければいけなかった。
それでもまだラズレッタは彼女を見上げていなければいけなかったが。
 
「随分、小さくなりましたのね。ラズレッタ」
 
その声に揺るぎは無い。驚くほど透き通った声が辺りで見守るルクラ達の耳へ届いた。
ラズレッタはその言葉に少し機嫌を損ねたか、拗ねたようにぷいと視線を逸らして答える。
 
「お姉さまこそ……。なんですの、そのはしたない小娘は」
「は、はしたっ……!?」
 
どこ、どれ、なにが!?
そう慌てて服装を見直している姿のルクラは無視される。
 
「……それに、何処と無く柔らかくなられたかのような表情――堕落の色が見て取れますわ」
「……そういう貴女こそ。かつての栄光を共に手に取り謳歌していた頃の面影はあまり見えませんわ」
 
ラズレッタが少し姉を軽蔑しているような様子に対し、リズレッタは妹に対してなんら負の感情を抱いてはいないようだった。
責めるような刺々しいものではない、どころか、ルクラでさえ初めて聞くような優しい声。
 
「そうですわ」
 
俯き加減で前髪が掛かり、表情を隠していたラズレッタが再び姉を見上げた。
 
「わたくしは、もう、こんなにもみすぼらしい。背丈はこんなにも小さく、片腕はこんな玩具で、心だってわたくし、お姉さまとまた逢えたらのなら、”もっといっぱい悪い事をしにいきましょう!”って、もっともっと、誰かを傷つけて、泣かして、蹂躙の限りを尽くしましょうって! そう告げたかったのに」
 
不安とも、喧嘩腰とも取れる表情。
目の前に居るこの大きな姉に、彼女は愛憎入り混じった複雑な感情を抱いているのは間違いなかった。
 
「……何も、何も出てきませんの」
 
がっくりと肩を落とす。
さながら大切な物を取り上げられてしまった子供のようなそれ。
 
「恥じているのね。かつての自分と大きく違う、今の自分を。わたくしにそう、云えないのは、そういうことなのかしら」
 
そんな姿を見て、リズレッタは哂った。
しかしそれはラズレッタだけに向けられたものではないらしい。
 
「でも、ラズレッタ? わたくしもそうなのよ」
 
自虐的な笑みを浮かべ、リズレッタは自分の胸に手を当てた。
 
「今こうして貴女を目の前にして、わたくしは……貴女に何を言えばいいのか、判らない。わたくしも貴女と同じ。……自分を恥じていますの。貴女の大好きなお姉様は、もう此処には居ない。自分から居なくなってしまった」
「お姉さま…………」
 
そっとルクラを見る。
彼女の右腕のバングルを認めると、軽く鼻で哂って視線を戻した。
 
「……わたくしを、愛してくれるお姉さまも、此処にはいなくなってしまいましたの?」
 
そう言ってラズレッタはクロの姿を探し視線を泳がせた。
心配ないよと言い聞かせるかのように、クロは彼女の肩に手を乗せて微笑んでいる。
それを掴んで、小刻みに震える。
恐怖に震えているのだ。
自身の知る姉は最早何処にもいないのかと、この前の前に居る姉は違う“モノ”なのかと、怯えている。
 
「いいえ」
 
そんな感情を拭い去ってやるようにリズレッタは答える。
 
「そんなことは有り得ない。わたくしの可愛い妹を嫌いになるだなんて……どうしてそんなことができますの? 大好きよ、愛しているわ、ラズレッタ。けれど――」
 
静かに目を閉じる。
 
「今のわたくしは……貴女を愛する資格などあるのかしら。それが、わからない。わかりませんの。
 きっと貴女は今日この場でわたくしを見て、少なからずとも抱いた感情があったはずですわ。
 そしてその感情は、わたくしは否定することができない。……ねぇ、ラズレッタ。わたくしの可愛い妹は――」
 
目を開ければ変わらぬ不安げな妹の姿。
それに向かってリズレッタは手をゆっくりと差し出して――。
 
「今のわたくしを、愛してくれる?」
 
問うた。
 
「お姉さまは何時だってそう……」
 
ラズレッタは半ばクロの手にしがみつきながら、答える。
 
「わたくしの思っている事を、既に思っていて
 わたくしの考えている事を、先に考えていて
 わたくしのしてもらいたい事を、何時だってしてくれて……」
 失望はしましたわ、わたくし以外のものが隣に居る事に。
 それがわたくしの代わりだったとしても、今は違うのでしょう?
 だから、わたくしは一人取り残される事を、考えもしましたわ。
 今こうして、堕落の極みにある、お姉さまの元から去ることも考えましたわ」
 
表情が歪み、涙が溢れているが誰の目にも明らかだった。
 
「でも、でもでも、わたくしにはお姉さまだけで、それで、従者はできましたけど
 お姉さま、お姉さまお姉さま! 愛してくれるかなど、問わないで下さいませ!
 愛しております、未来永劫、お姉さまをお慕い申し上げております!」
 
ぶんぶんと頭を振って、煩わしい暖かな雫を弾き飛ばしたようだが、その効果はあまりなかったようで。
 
「だから、お姉さまは、わたくしを愛してくださいませぇっ!」
 
最後まで言い切ったそれをきっかけに、ラズレッタは泣き崩れた。
 
「……ありがとう」
 
妹の言葉を聞いている間、リズレッタの胸はちくちくと痛みっぱなしだった。
妹と二人で居たときには決して味わうことのなかった感情によってだ。
それは悲しみや、後悔の類の痛みではない。
喜びだった。
泣き崩れる妹の姿を見ても、あくまでリズレッタは涼しい顔で答えた。
きっとそれは姉としてのプライドだったに違いない。
妹と同じように、嬉しさに身を焦がして涙を流すことだけは、留めたのである。
 
【2】
「で、では……その……再会を祝して……乾杯ー」
「乾杯です!」
「乾杯」
「あ、うん、乾杯」
 
掲げたグラスは皆違って。
リロルと別れ、残った四人でやってきた妖精の宿。
辛い事でも楽しい事でも、此処は全てを受け入れてくれる。
 
「……ラズレッタ。貴女、本当に大丈夫ですの?」
「え。大丈夫ですよ、お姉さま。これでも私結構飲めたんだから」
「その飲めていた場面を見たことがないのだけれど……」
 
人形サイズには大きすぎるビールジョッキを抱えて、中身を飲み干そうと掛かる妹の姿に、リズレッタは軽くため息をつき、小さく零した。
 
「お姉さま、これ不味いの。よければ手伝って欲しいな……」
「……か、構いませんけれど……」
 
上目遣いにお願いする妹の姿に釘付けで、口の中で弾ける意味不明なミートボールに口内を蹂躙されているルクラの事など目に付かない。
 
「はぁい、お姉さま。あーん、して」
 
自分のように、偉ぶった口調はもう妹からは綺麗さっぱり消えている。
 
「(双魔は今度こそ本当に……消えましたのね)」
 
もとより自分が妹に仕込んだ物で、もうこれからは必要ない物だろう。
自然な姿の妹を見るのが酷く久しぶりで、柄にもなく感傷に浸りそうになる。
 
「お姉さま?」
「……? あぁ、ごめんなさい。少しぼんやりしていましたわ」
「お姉さまったらぼんやりさんなんだから。はい、あーん」
「えぇ……あーん」
 
これでいい。
全てが終わった。
 
「……不味いですわね……」
 
そしてこれからまた、始まるのだ。
不味いといいつつ、リズレッタの表情はこれまでにないほど幸せそうだった。

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 久しぶりに!

○それなりに強くなりました

薬箱を二つ運用する目処も立ち、魔石を宝石に作り変える準備も整い。
一片氷心もそろそろ見えてきた今日この頃。
回復と攻撃を両立するルクラですが、これで攻撃のほうにやや比率が傾くようになる?
魔力敏捷も順調に伸びて1000もそろそろ見えてきました。
両方1000になったら別のステに行こうかな。

氷心を覚えるために上げ出した氷霊のおかげでプシューアイシクルを覚えましたが、これがかなりの良技だったり。
基礎能力も技性能も良いのが揃ってきてホクホクです。
唯一の課題はSPRを上回る高消費の技が少ないこと。
できれば天罰系のものよりは普通の技で減らして行きたい物ですが……。
技熟練の関係もあってなかなか悩ましい状態です。

○必殺技

FALさん停止しちゃったので過去の技が拾えなく!
サボってた天罰ですね……。
とりあえず使った技の中、特殊なものを少しご紹介。

白銀の剣士シャドハス
盲目の魔女レヴィ・ディン
嵐の悪魔ゲヴァック

この三つの必殺技は過去ルクラが使用した必殺技
シャドハス・クロスソード
レヴィ・ディンメモリー
ゲヴァックランス

の上位版に当たる“幻影召喚術”です。
リズレッタとの力の共有が可能になったために使用可能となりました。
現在ルクラとリズレッタはお互い密接な力のリンクを行っており、特にコツを知っているリズレッタはルクラの記憶まで覗ける様になっています。
そこで彼女の記憶、創造の産物をちょっと自分の幻術の力を用いて具現化、あたかもそこに存在するかのように相手に見せかけ攻撃を行っているのです。
元々ルクラの魔術の要は“術者のイメージ”ですから、その実行も驚くほど容易かったとか。


劫火帝カルヴィノ
慈雨姫リムラ

こちらも上記と同じ幻影召喚術こちらはルクラの創造の産物ではなく、本当の記憶から引っ張り出してきた人々。
ルクラの生きる世界でまだ普通に生きて日々を過ごす“賢人”達です。

“賢人”は平たく言えば全ての魔術士の頂点に立つ人々。全十二属性にそれぞれ一人、十二人が存在します。
生まれも歳もばらばらで、そうなる資格はただ一つ、魔術大国と呼ばれる国の女王の課す試験を見事パスすることと、前賢人の推薦を得ていること。(何かしらの事情で前賢人が死亡・失踪している場合は免除。代わりに女王が判定を下します)
世界全ての魔術士達の頂点というほどなので、その難易度は筆舌に尽くし難く。
この地位を得ればもう一生の安泰を約束されるという凄まじい役職となっています。
賢人達はそのまま国の要職に就くことも多いのですが、結構よそで気ままに暮らして、何か大きな行事のときだけ、呼ばれたときだけ国に戻ってくる、といった人もいます。
ルクラはある一人の賢人と親しい関係を持っているのですが、それはまた後日、いずれ。
ちなみに二つ名は彼らが名乗っているのではなく、一般の人々が付け出した俗称のようなものだったりします。

劫火帝カルヴィノ
本名カルヴィノ・ウィップ。64歳、男性。
火の賢人には34歳の時に就き、その後30年間ずっと地位を守り続ける、現在の賢人の中では最も古い頃から存在する人です。
妻も賢人で“世界一有名な夫婦”とも称されていたりします。
二つ名の割りには温厚で思慮深く、本人は“似合ってない”と常々言い続けているが残念ながら変わっていない模様。
 
慈雨姫リムラ
本名リムラ・ピルート。12歳、女性。
賢人の中では最年少となる少女。それもそのはず賢人成り立て一年目で、彼女の就任の際は“伝説の再来”と盛り上がり、その裏で若すぎる賢人に一部反発の声も上がったとか。
生まれつき声が殆ど出ず話せない奇病の持ち主で、反発の声は矢張りこちらにも照準を合わせ、なかなか苦労したようです。
しかし言葉が声として伝えられない分、人の思考を読み取る事に長けるようになり、見ているだけでその人が何を考えているか、そして自分に何を伝えたいかを大体把握する力を持っています。
その能力とあわせて筆談で日常生活には全く支障はありません。
思いやりに満ちた性格でいつも笑顔、彼女が居るだけで会議の険悪な雰囲気が嘘のように消えるとか。
そんな彼女を表すのに“慈雨姫”という二つ名はぴったりなのかもしれません。本人も気に入ってるようです。
※伝説の再来についてはまた、いずれ。

後十人、必殺で出現次第追加していきます。

○投票お礼

これもだいぶん触れてなかった!
触れよう触れようと思っていつも忘れる駄目な子です。ごめんなさい。

兄(姉)にしたい!

「リズレッタさんの方を姉に」 
意地悪で実は押しに弱い姉ですよ?

弟(妹)にしたい!

「その温かさ、素直にそだっていくのを、ささえてみたいです。」

たまに純粋すぎて変な悩みを抱えてしまうかもしれませんが、一緒に居てくれる人が居ればきっと心配は要らない、はず!

「ルクラさんの方を妹に」 

やや甘えたがりな子ですがよろしいですか?
……だが、そこがいい。
って聞こえた気がしました。よろしいんですね!

家事得意そう!

「ですよねー。」 

包丁も火の元も一通り両親から使用許可を貰ってます。
お菓子作りが得意。でも他の家事も頑張ってこなします!
多分PTでは愛瑠ちゃん達と一緒にわいわいお料理をしたり後片付けをしているのではないでしょうか。

ホワイト!

「ああ。しろい。」
「白いもんね。」
「真っ白な子」
「心も白いのが萌える!」
「これはしろい」 

この投票があった時にあのイベントを起こしました、ので彼女の内面を描く前ですね。
本当に真っ白と言うわけではありませんでした。そのときまでは。
今は……どうでしょうか?

大好きだ!

「マムルクラが忘れられない。ふにふに、ふにふに。」

また登場するかもしれません。
お楽しみに! むきゅっ!

「ルクラちゃん。大好きだよ!!」
「ルクラさんもだがリズレッタさんも大好きなんだが?」

嬉しいお言葉です!
これからも元気一杯ルクラとリズレッタ、ですよ。

なでなでしたい!

「銀髪サラサラしたい」

ちゃんとお手入れ確りしてさらっさらです。実は本人髪を伸ばしたいのですが、妹とそっくりになるため自重しています。

「むしろ、なでなでします。ぜったいに」
「嫌がられそうだけど…。」  

嫌がりません、寧ろ喜びます!
寂しがりやなので。

サブキャラが好き!再び

  「ツン期もデレ期も好きですリズレッタさん」

ツンデレって初めてしたのですが彼女がまさにツンデレでしたでしょうか。
ツンな時の誰も寄せ付けないクールな感じも、今のデレなちょっとうっかりらしさが入った彼女、私も好きです。

「リズレッたんをください!」 

基本的にツンツン、デレるのは稀です。寧ろルクラだからデレたとも言います。
それでもというのであれば……。
あ、オプションで妹に命を狙われます。

日記が好き!

 「毎回ストーカーしてます」 

ありがとうございます!
書きたい文だけ書くというスタイルなので短かったりするときもありますが、どうか最後までお楽しみください。


長かった!
こまめに書く習慣を取り戻さなければいけませんね……。
それではまた次回まで、ごきげんよう!

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