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六命雑感、あと日記の保管庫もかねています。
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 おわったぁ。
という言葉が、書き上げたときにまず出てきました。

『ちびっ娘ドラゴニュートの偽島冒険記。』は、これでおしまいです。
偽島も丁度終わりに向かって急展開を見せた頃にきっちり書き終えられたのは偶然に過ぎませんが、その偶然に感謝しようとおもいます。
これ以上の無い完璧な退場をルクラは出来たのですから。

実のところ、私はこれだけの長編を、これだけの長い期間を使って書き上げたことがありませんでした。
(完結、という形に持っていったのは全部短編ばかりだったのです)
そして、定期更新と言うジャンルに足を踏み入れたのもこの偽島が初めてです。

判らない事だらけだけど、ルクラたちをかっこ悪くしないためにはどうにか偽島のシステム的な面でも頑張る必要があった。
でも日記だって何時だって書ける余裕があるとは限らない。
精神的にぐったりするようなときもたまにありました。(日記を書いてなかった回は大概それです)

けれど、終わってみれば日記を休んだ回数は殆ど無く、何とか頑張って、自分の決意を押し通せたなぁとおもいます。
一週間と言う期間、時にはそれ以上の間が空いて、日記のでき自体は今見返せば色々アラが見つかりまくるとおもいます。
ここをこうすればよかった、此処はこういう表現で、いくつもあります。酷いときは誤字とか表現間違いとか。
けれどこの物語はこのままの形で、『完成』とすることにしました。

此処から先は、好き勝手にキャラを語る場にさせていただきます。
ついでに物語にも触れながら。


○本当の始まりは前期の日記から

今期の日記は嫌に唐突な始まり方をしています。
既に彼女は島に居て、仲間たちと出会って……。所謂プロローグにあたる部分がばっさり抜けているのです。
これは実は、前期の日記を引き継いだまま執筆を続けたためです。
前期も一応プレイしていましたが、10更新もしないうちにサーバートラブルでお終いとなってしまったため、仕方なく引き継ぐ事に決めました。(舞台も引き継げそうな状況になってましたしね)
故に今期の日記にはプロローグがありません。

 ○ルクラというキャラについて

彼女と私の付き合いはとても長いです。
かれこれ、11年になります。私が創作活動に目覚めて、三番目に生まれたキャラです。
性格や口調も当時から、序盤の日記のときのような、誠実そうで、実際弱気で、優柔不断で、いつも不安がっている、けれどそれを決して他人に見せない、病的なまでに献身的な臆病な子でした。

今まで沢山のロールをしてきましたが、彼女のこの性格だけはなかなか切欠が無くて治ることがありませんでした。
こりゃまずいと思って、10年目を記念する去年に偽島というゲームを見つけ、いっちょ手助けしてやるか!
と乗り込んだのが、彼女が偽島に生まれ、私が偽島をプレイし始めた切欠になります。
作者が切欠を造るって言うのはズルに聞こえますけれど、言うなれば作者の私は彼女の親ですから、子供の心配をして手を差し伸べるのはなんら不思議ではない、ともおもいます。

結果彼女は変わりました。
トラウマを乗り越えて、いつか島の皆との再会を夢見て、頑張る素敵な大人になりました。
それだけでもう、私はこの偽島をプレイしたことを本当にありがたくおもいます。

○リズレッタと言うキャラについて

彼女はルクラと違って付き合いはとても短いです。
産声を上げたのは2009年12月26日21:04。僅か一年ほどしかまだ経っていません。
そしてその生まれ方も、特別でした。

『Fairy's INN』というサイトをご存知でしょうか?
私みたいなロール大好き人間にとっては天国みたいな場所です。
彼女はそこで生まれました。
年の瀬だし、ちょっとボス戦でも演出してみようぜ、なんてお誘いを受けたのが切欠で。
初めは彼女を本編に出す予定は全くありませんでした。
しかし、ロールをしているうちにだんだん愛着が湧いて……急遽デビュー、だったのです。

彼女の登場でルクラは今までに無い経験をすることになります。
嫌な事ばっかり言われて泣かされてばっかり。
助けた相手が自分を思い切り苛めてくるなんて、想像も出来なかった事でしょう。
更にそれはエスカレートして、一時はルクラと言う人格自体までも否定される事になってしまいます。
結局はそれも、ルクラの『悪い癖』だった献身的な心に敗れ去ってしまうのですが……。

それからはなんだかんだで、彼女はルクラのよき理解者となってくれます。
そして、この物語の中で一番重要なポジションにまで上り詰めました。
30日目に起こった、ルクラに関する一大イベント。
これは彼女が居なければ、絶対に発動できないイベントでした。
そして、このイベントが無ければルクラはあぁまで立派な大人にはなれなかったはずです。
ふとした思い付きで生まれただけだった子が、こんなに大活躍をするとは、夢にも思いませんでした。

この島で得た一番の宝物は、実は彼女だったりします。
勿論、彼女の妹様もね!

○おばあさんについて

明確な謎が残ったのは恐らく、このおばあちゃんだとおもいます。
『結局彼女はなんだったのか』
この謎は、最後のお話の中でのおばあさんと、女性……ミーティアとの会話を良く見れば、判るかもしれません。
判らないかもしれません。
けれど一ついえるのは、このおばあさんの謎は物語に大きく関わる物ではなく、いつもにこにこと、時にはルクラたちを窘める常識的な、優しいお婆さんであることに変わりはありません。

○ミーティア達について

最後の最後に唐突に出てきた彼女。
お婆さん同様の謎が彼女に付きまといますが、これもお婆さんが彼女に何をして欲しかったのかを考えるとわかるかもしれません。

○仲間達について

ありがたいことに、偽島ではPT内でのトラブルを経験することは一切ありませんでした。
二人とも前期を経験された大ベテランさんで、何度も助けていただきました。
物語もお互いに好きに広いあって、それがお互いの日記に広がりを見せたりと、楽しい交換日記が出来たとおもいます。
ロール重視で、という方針ではありましたが、最後まで日記などの実際のロールにはほぼ無干渉。
それでも、満足いく、楽しいロールが出来たとおもいます。
お二人に最大の感謝を!

○最後に

なんていっても、特に語ることは無かったりするんですけれどね。
私はもう、これを書き終えてすっかり満足して、次の物語はなににしようか、なんてほくそ笑んでいますから。

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